ピロリ菌は除菌できたのか…
結論からいうと、私の場合、1回目の除菌では、効果が得られなかった。
これには、私も、ドクターも、予想外だった。
落ち込んでいても仕方がないので、
二次除菌の治療に取り組むことに。
ドクターが言うには、この二次除菌でうまくいかなかった場合、大きな病院へ紹介という方向になること、手術になるかもしれない、とのことだった。
除菌すれば治ると思っていたので、いよいよ深刻になってきた。そして、これは長い闘いになるかもしれない、という現実を突きつけられた。
仕事はどうしようか悩んだが、
胃の痛みはなくなり、日常生活には問題はなかったので、残業は無くしてもらい、普通に働きながら、いつ休んでも大丈夫なような体制を整えてもらった。そして、この年度末までやりきったら、退職することを決意し、職場に伝えた。
秋が深まる頃のことだった。
3月までは、いまの仕事、部署で働かせてもらい、引き継ぎしての退職、ということにし、
それまではなるべく迷惑をかけないように、今の仕事をやり遂げたい、という思いからだった。
というのも、
私が病欠をしている間に、どうしても皺寄せがいってしまった同じ部署の人から、仕事復帰して間もなく言われた言葉と態度に傷つき、
当時の私は、申し訳なさと、責任感と、せめて、年度末までは、という意地とプライドと。
今なら、たぶん、すぐに病欠を延長して、そのまま退職、療養生活をしたと思うけれど、20代の私は、まだまだ勢いと、無鉄砲さと、プライドを兼ね備えていたので。笑
二次除菌の薬を飲んで、効くことを祈りながら、
かかりつけのドクターの紹介で、大きな病院でCTをとった。
朝イチでCTを撮ったあと、仕事に遅れて出勤したが、その日は1日ずっと怠かった。
検査の日は、仕事はダメだな、とやはり思った。
CTの結果は、胃癌の疑い、と言われた。
かかりつけのドクターは、これは違う、
マルトリンパ腫だから、と言ってくれたが、
やはり、癌の所見あり、と診断されてしまう状況なのか、と不安にかられた。
二次除菌で効かなかったら、手術か。。と思うと、どうにか効いて欲しいという想いと、
効かなかったらどうしよう…という想いと
20代後半で突きつけられた現実に、動揺せずにはいられなかった。
病気になって、【健康】と【日常】がいかに大切で、ありがたいことなのかに気づく。