胃カメラをしてから何日後か、もう忘れてしまったが、生検の結果が出る頃に、再受診した。
この間、胃の痛みが強まることはなかったが、
仕事は数日間お休みをもらっていた。
痛みに耐えていた日々、緊張の日々が続いていたため、体調、体力の回復が万全ではなかったからだ。
胃カメラ以来のドクターとの再会。
生検の結果を話し始める。
実を言うと、検査のときは、もうどうとでもしてください、、、という状態で、よくわかっていなかった。
ドクターは、わかりやすく話をしようとはしてくれていたけど、私は、それどころじゃないから、なんでもいいんでお願いします、という感じ。
生検ってなんだ?というなにもわからない状態だったので、生検に出したことはわかったつもりでいたが、
このとき初めて、組織の検査、ようするに、【精密検査】に出していた、という状況をやっと理解した。
ん???
精密検査…
ヤバイってこと??
一気に思考停止。
生検の結果、
マルトリンパ腫
ということがわかった。
文献を見せながら、どういう状況か、どういう病気かを説明するドクター。
低悪性のリンパ腫で、私の場合は、胃と十二指腸も広がっていたので、ステージも言われた。
ずいぶん昔で、記憶に自信はないが、ステージⅡだったとは思う。
(ステージⅠ、Ⅳではないことは確か。もしかしたら、ステージⅢだったかも?重要なことなのに、不確かな記憶でごめんなさい)
予後とか、生存率とか、そういうことも書いてあり、ドキドキした。
こういうデータもあるけれど、20代でなるのは珍しいから、あまり気にしないで、と言われた。
マルトリンパ腫は、ピロリ菌が関係しているので、治療方法としては、ピロリ菌を除菌することだと言われた。
この方法で、割と高い確率で大丈夫になるだろう、ということだった。
仕事は…と相談したら、休職するなら、診断書書くよ、と言われたので、お願いすることにした。
早速、ピロリ菌除菌の薬を処方され、その足で、診断書を持って、近所の職場に立ち寄った。
マルトリンパ腫という低悪性リンパ腫だったこと、治療方法と、体力回復するまでの2〜3週間の休職したいことを、偉い人に伝えた。
予想外の悪性リンパ腫という診断に、職場の人も驚いていた。どうぞ、無理せずゆっくり休んで、という感じの対応だった。
診断書を出しての休職になったことで、病欠扱いになり、少し気が楽になった。
こうして、ピロリ菌をなくすための薬を飲んで除菌して、再度胃カメラをして、治療が効いているかを確認するまでの療養生活に入った。
ピロリ菌の除菌のための薬を飲むのは、特に問題もなく、ただ、ひたすら、のんびりと療養生活を送っていた。
3週間ほど経つと、だいぶ体力も回復して、元気になったので、職場復帰をした。
再検査はまだだけど、家にいても…暇だし、いいことだけではなく、マイナス思考にもなってしまうので、無理せず、という話になった。
今思うと、検査も、結果も、よく1人で行ったなー。。と思う。家族に付き添ってもらう、とか、そういう感覚も思考も、一切なかった。
夫も、痛がる私をみて、心配はしていたが、低悪性リンパ腫とか言われちゃうほど、
それほどまでに深刻とは思っていなかったようだし、夫が仕事を休んでまで、付き添うという頭にはならなかった。
今だったら、仕事休んでついてきて!!とお願いしたと思うけれど、
この当時(10年以上前)、家族の体調不良で、仕事を休むという環境は、あまりなかったのかもしれないなぁ。。と振り返ってみたりもする。