toitatan’s blog

根暗引きこもりアラフォーダイエッターの日常

胃マルトリンパ腫との闘い 人生観が変わる出来事

1回目の投薬治療で、思ったような結果が出ず、

この治療がうまくいかなかったら、手術になるかもしれない、、そんな不安もありながら、すがるような想いで、2回目の投薬治療を行なった。

 

結果、この2回目の投薬治療は、うまくいった。

治療後の胃カメラでは、まだまだ綺麗、とは言いがたいが、だいぶ人肌色した胃の表面が出てきた印象だった。

 

ホッとした。

 

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この除菌がうまくいくか、いかないかで、

この先の人生が全く違うものになる。

イチかバチかの賭けなつもりでいたが、効いて本当に良かった。

 

だが、これでオッケー!治療はおしまい!というわにはいかない。

マルトリンパ腫というのは、進行が遅い低悪性リンパ腫という部類だが、

悪性リンパ腫といえば、悪性リンパ腫なのだ。

 

寛解、を迎えるまでは、きちんと定期的な検査が必要だし、万が一、再発の可能性もある。

 

そして、悪性リンパ腫を罹患したことがある、という事実は、その後の人生にも影響がある。

 

例えば、新規に生命保険に入れない。

もしかしたら、入れる保険もあるかもしれないが、私は最近、病気をした人にも入れる保険、というものに見積もりをお願いしたら、

悪性リンパ腫寛解していたとしても、

保険に入れるかどうか、すぐに返事ができない、難しいかもしれない、と言われた。

ついでに、今までのお客様で、マルトリンパ腫というものにかかった人のデータがないし、

悪性リンパ腫になったけど、ずっと元気です、というのが周りにない、という失礼発言までぶっこいてきた。

担当者との相性もあるとは思うけど、

じゃあ、大丈夫です。とお断りした。

 

 

 

もちろん、住宅ローンの団体信用にも入れない。

 

私は、、というと、社会人になってすぐ、

生命保険に加入していた。

そのおかげで、後の出産や手術のときに、その保険に助けられた。

今思うと、マルトリンパ腫と診断された時点で、何か保険も使えたかもしれないけれど、

入院も手術もしてないから、どうなのかはよくわからない。申請するだけしてみればよかったのかな…

ずいぶん今更だけど。無知って怖い。

 

 

また、治癒と言われても5年間、寛解、と言われるまでは、定期的に、胃カメラをして、経過を観察するし、少し胃の調子を崩すと、不安を感じたりもする。

 

 

 

 

それでも、この病気をする前と、経験した後では、人生の大切なもの、価値観や考え方が180度変わった。

 

まず、それまでは、仕事第一の生活をしていて、

自分自身の暮らしと健康を大切にできていなかった。

 

仕事も、暮らしも、健康の上に成り立っていることに、健康な時には気づかないのかもしれない。

私は20代という、若い時期に、それに気づいたことで、自分の身体が何より大切だと思った。

まずは自分が健康でないと、働けないし、子育てだってできない。

 

そして、役職とか経験値とか、仕事のプライドを捨てた。退職したことも、大きな要因だが、

自分にはこれしかない、周りと比べて、優秀でいたい、早く出世したい、とか、

頼られたい、認められたい、とかいうものを一切なくした。

そうしたら、肩の力が抜けて、ものすごく楽になった。

 

今まで一生懸命になって守っていたプライドが、すごくちっぽけなことに気づいた。

 

退職後は、すこしのんびりして、

私の収入がなくなったことで、マンションから安いアパートに引越しをして、暮らしを変えた。

退職後、半年して、体調が良くなってからはパートを始めた。今までと全然ちがう、異業種だ。

 

その間、退職金があったとはいえ、経済的には収入減だったので、夫には負担をかけてしまったが、それでも大丈夫だよ、健康第一だから、と心身共に支えてくれた夫には、感謝している。