20代後半に胃と十二指腸にマルトリンパ腫という、低悪性のリンパ腫を発病し、1回目の治療ではうまくいかず、2回目の治療、ピロリ菌除菌に成功し、寛解にむけて無理なく過ごしていた頃
結婚してから数年、私の病気もあり、なかなか子どもを授かることができず、悩んでいた。
20代後半、周りの人達が妊娠、子育て、なんていう環境になるたび、
なんで私は病気になったんだろう…
私は自分の子どもを産めないのか…
周りと比べて、病気をした自分を責めたり、不安になり、メソメソしてしまうこともあった。
そんななか、パートを始め、気分転換に外に出るようになり、体力も回復し、体調も安定してきたころ、妊娠が判明した。
不思議なのだが、
お腹に命が宿った感覚は、妊娠検査薬で陽性が出るずいぶん前から感じていた。
あ、いるな。
お腹の中にいる、この感覚は不確かだけども、確かにここにいる。
そう思っていたので、検査して、妊娠が判明したときには、やっぱり、いた!!
という感覚だった。
これは、第二子を妊娠した時もそうだった。
できた、できない、とか、
そういう感覚ではなく、生命として【いる】。
子宮に生命が入った、という感覚かなぁ。。?
妊娠中は、初期から悪阻がとても酷かった。
胃に病気があるのと関係があるかはわからないが、毎日食べられないのに嘔吐を繰り返し、
ケトン(➕)になり、点滴に通う。
吐きすぎて、顔中の毛細血管が切れ、真っ赤な顔になったこともあった。
そんな状況なので、元々は任期期限付きのパートだったが、任期前に退職することになった。
待望の妊娠だったが、妊娠期間中は7ヶ月頃まで続いた悪阻と、夫の体調不良と転職、引っ越し、、
ハッピーマタニティライフというものを感じる暇もなく、不安定マタニティライフを過ごし、
いよいよ臨月に入ろうとする頃。
ある日。朝目が覚めたら、急にお腹の形が、昨日までと違う。
違和感を感じて、健診へ。
すると、我が子は逆子になっていた。
この週数で逆子になるの、珍しいね、なんて言われた。わたしは、このお腹の形が変わった感覚は間違えていなかったんだな、と答え合わせをした気分だった。
逆子でも、なんでも、無事に生まれてきてくれればいい…なんて言っていたら、
数日でまた、お腹の形が変わった。
また次の健診では、逆子が戻っていた。
逆子になったのは、お盆の入り。
逆子が戻っていたのは、お盆明け。
なんの意味があるのか、ないのかはわからないが、お盆期間限定の逆子だった。
さあ、このまま、出産だ!いつ生まれるか?!
元から体重があるため、妊娠期間中に体重をあまり増やせないのに、水を飲むだけで増える…
体重増加に悩んでいた私は、早く産んでしまいたい気持ちで、毎日蒸しキャベツでお腹をいっぱいにする日々を過ごしていた。
生産期を迎え、心も身体も準備ok
バースプランを病院に提出し、
母親学級に通い、
いまかいまか、と我が子の誕生を心待ちにしていた。