予期せず、胃カメラをすることになった。
喉の麻酔をして、ベッドに横になる。
点滴をして、呼吸や心拍数管理の機械が次々と繋がれ、準備ができたところで、ドクター登場。
口から管が入っていった。
喉を通過するときは、オエオエしたけれど、
もう、どうとでもして状態だった私は、されるがまま。力なんて入らない。
胃までカメラがたどり着くと、そこには、決して綺麗とは言えない状態の私の胃が。
いや、もう、汚い。
もう、十何年も前のことなので、ハッキリとは覚えていないが、
白く平らに広がる何かがあり、赤く炎症している感じ、、、そんな光景が広がっていた。
胃カメラをしながら、ドクターは生検をとり、
胃カメラは終了。
少し休ませてもらい、診察に呼ばれた際、
ドクターからは、ここ最近、タール便が出たりしていなかったか、と聞かれたが、よく見てないからわからない、と答えた。
検査にまわしたので、結果が出るまで少し時間をください、とのことだった。
痛みが強く、睡眠不足だったこともあり、ふわふわしていたので、ドクターが話す、検査、とか結果、ということにいまいちピンとこなかった。
通常の胃を知らない私は、自分の胃の中の荒れ具合を見ても、あー、だから痛かったんだ、と納得したし、やっと、胃カメラをしてもらえたことで、安堵した気持ちが強かった。
あー、胃カメラしてもらえて良かった、
なんて思いながら、帰宅した。
胃カメラして、自分の胃の不調の原因がわかり、これで何か変わる気もしていた。
まさか、これから闘病生活が始まることは、全く予想をしていなかった。